戸建てから新築の分譲マンションに引っ越してきて2年強が過ぎました。
新築に住むメリットについては、住む前からなんとなく想像がついていましたが、失敗や後悔は住むまでなかなか分からないものだ、というのが実感です。
そこで、今回、新築に住んでみて私が感じた良さ(メリット)と失敗(デメリット)についてまとめてみました。
新築マンションに住んで感じた「良かった点」
全てが綺麗で気持ちがいい
新築ならではですが、キッチンやリビング、設備など、真新しいものに囲まれて生活するのは気持ちがいいものです。
その綺麗な住宅をどれだけ綺麗に保ち続けられるかは自分にかかっているため、掃除のやりがいもあるというものです。(決して掃除好きではないので、出来るだけ手を抜きたいですが)
設備が最新式
ミストサウナ付き浴室暖房乾燥機やディスポーザー、食洗機など、最新の設備が備わっているので、本当に便利な世の中になったと改めて思います。
浴室乾燥機は、雨の日や洗濯物が乾きにくい日は必ず使用しているので、もうなくてはならない存在です。
ミストサウナも気に入っているので使用頻度が高いです。
食洗機も毎日使用しているので、食洗機のない生活にはもう戻れません。
その他、マンションエントランスなどの入口はラクセスキーが採用されているため、鍵をポケットやカバンに入れたままでエントランスの鍵を開けることが出来るので便利です。
また、宅配ボックスに荷物が届いている場合は、エントランスを通過する際、共用エントランスが音声で荷物が届いていることをお知らせしてくれます。
ラクセスキーなどは入居するまで存在すら知らなかったので、とても驚きました。
駅が近い
敢えて駅近物件を選んだので当たり前ですが、駅が近いと本当に便利です。
やはり立地はとても大切です。
冬は戸建てより暖かい
マンションは、廊下も各部屋も全てそこそこ暖かいと思い込んでいました。
よって、今の暖かさは思っていたほどではないのですが、それでも以前まで住んでいた戸建てに比べれば暖かいです。
防犯面が安心
戸建ては防犯が心配でした。不審者が入ろうと思えば、どこからもで侵入できそうです。
それに比べてマンションはオートロックですし、戸建てほど四方が無防備ではありません。
あてにしすぎてはいないものの、セコムも付いています。押すことはないと思いますが、セコムの「非常」ボタンを押せば、誰かしら人が来てくれるはずなので、「何かあっても大丈夫」という心の支えになっています。
今のところ室内に虫が出ない
今のところ専有部分に虫(G)は出ていません。このままずっと出ないことを祈っています。
新築マンションに住んで感じた失敗や後悔(デメリット)
エレベーター問題
戸建てはもちろんエレベーター待ちはありません。外に出るのは楽々でした。
しかし、マンションではそうもいきません。エレベーターがなかなか来ないのは日常茶飯事です。
特に朝は大変ですが、日中も住人や宅配便などの行き来でエレベーターを使用していることが多いため、待つことが多いです。
うちのマンションにはエレベーターが1基しかなく、また階段で上り下りしようと思える階に住んでいるわけでもないので、エレベーター問題は厄介です。
忘れものをして部屋に戻らないといけない時などは、もうショックとしか言いようがありません。
戸建てに住んでいる時よりも外に出るのが大変なので、ちょっとした外出が億劫に感じます。
実は契約前から「このマンションは戸数に比べてエレベーターが少ない」というのはうすうす分かっていました。(ネット情報により)
分かっていただけに諦めてはいるのですが、やはりエレベーターの数は大切です。
天然石カウンター問題
キッチンや洗面化粧室、浴室のカウンターは天然石です。とても高級感があり華やかに見えます。見栄え的には大満足ですが、天然石は少し使用しづらいというのが実感です。
キッチンカウンターですが、天然石はとても硬いので、食器をうっかりぶつけてしまうと食器が欠けてしまいます。ただし、もっと簡単に割れてしまうのかと思っていましたが、思ったほどは割れていません。
洗面台のカウンターも天然石です。その天然石の水栓の周りに水垢が出来てしまいました(特に、目の付きにくい水栓後ろ側)。
酸は使用できなわけではないようですが、素人が使用すると失敗することもあるようです。
メラミンスポンジも天然石のツヤまで取ってしまいそうで、使用する勇気はありません。このまま水垢が取れないようだと、プロによる磨き直しが必要になりそうです。
思った以上に日当たりが悪い
南向きの部屋なので、「そこそこ日当たりがいいはず」と入居前は予想していました。
目の前の建物よりも高層階にある部屋を選んでもいます。
しかし実際には日当たりはあまり良くありませんでした。少し離れた所にある建物が高層のため、その建物によって太陽が遮られてしまう時間があるのです。
冬場が特に日当たりが悪く、ベランダに干した洗濯物が乾ききらないほどです。思っていたほど日当たりは良くなかったのがとても残念です。
部屋を選ぶ際は、少し離れたところにある建物の高さも考慮しないといけないです。
予想以上に寒い(電動給気シャッター問題)
入居するまで24時間換気システムの存在を知りませんでした。
24時間換気システムはシックハウス対策として今や導入が義務付けられています。その換気システムから風が絶え間なく流れてくるので冬は結構寒いです。「マンションは暖かい」という固定概念があった私には驚きでした。
しかし、24時間換気システムよりも寒いと感じるのは、電動給気シャッターです。レンジフードファンと連動しており、ファンを使用するとこの電動給気シャッターも回ります。
我が家の場合、電動給気シャッターがリビングに設置してあるため、リビングに風がビュービュー入ります。24時間換気システムの比ではありません。暖房を入れているリビングの温度も一気に下がります。何より風が直接肌に当たるので、寒さ満点です。
※24時間換気システムの上の設置されている「電動給気シャッター」
我が家の電動給気シャッターはレンジフードファンと連動しているため、ファンをオンにすると自動的にシャッターが開いて室外の空気を取り込みます。
ガスコンロのため、レンジフードファンを使用しないわけにもいかず、電動給気シャッターだけを止めることが出来ません。料理中は風がビュンビュン入ってくるので、リビングでくつろいでいる人の肌に直接風があたり寒がられます。
なんとかなると思っていた収納が、結局どうしようもない
入居前から収納が狭いことは知っていました。図面もしっかり確認済です。しかし、なんとかなると思っていました。
実際に住み始めてみると、結局どうにも荷物が入り切りません。そして、納戸に積み上げ過ぎた荷物が時々崩れてきます。
ベランダの「避難はしご」が邪魔
ベランダにある避難ハッチ。災害の際には頼りになりますが、普段はとても邪魔な存在です。
うちのマンションの場合、避難ハッチの位置が異なる部屋やそもそもハッチが存在しない部屋があります。
部屋選びの際に「避難ハッチの位置」をしっかりと考慮すれば、もう少しマシな部屋を選ぶことも出来た思うので少し後悔です。
思った以上にベランダが狭い
ベランダが広くないことも承知済でした。広さは予定通りです。
しかし、洗濯物が多い日は、干す場所が足りないくらいだというのは想定外でした。
ベランダにホコリが溜まりまくる
ベランダにホコリが溜まりまくります。
ベランダの手すりがガラス張りのため、洗濯物をパタパタと叩いた時に出るホコリが拡散されることもなく、ベランダの床に蓄積していきます。
ホコリが溜まってくると、ベランダを歩くだけでホコリが舞います。ホコリ対策が大変です。
マンション理事会問題
賃貸物件では回ってくることのないマンションの理事会。分譲となると管理組合の理事役がいつかは回ってきます。
理事をやりたい人はいいですが、たいがいの人は理事になりたくないと思います。理事会や総会にも出席しないといけないため時間も取られる上に、多少なりとも精神的な負担になります。
管理組合は区分所有法で定められているため、誰かは理事にならなくてはなりません。抽選や輪番制で理事を決めているマンションが多いようです。
上階の騒音
最新のマンションは、上の階の生活音が聞こえないものだと信じ切っていました。最新テクノロジーをもってすれば、音問題は解消されていると思っていたのです。
しかし、実際には違いました。迷惑レベルではないにしても、生活音は聞こえてきます。
失敗・番外編(目の前に「24時間稼働」の会社)
近所のビルに、24時間体制の会社が入居しています。よって、24時間365日オフィスに人がいます。全面ガラス張りのビルのため、余計にそのオフィスだけ夜も煌々として見えます。
その建物は、うちのマンションの隣(通りを挟んだ隣)のビルではないです。しかし、
- 1つ1つの通りが狭いので、かなり近い距離にある
- 隣(通りを挟んだ隣)の建物が低層
なので、室内から見ると実質、そのビルが「通りを挟んだ隣」に見える感じです。
うちの部屋の目の前ではないので我が家は問題ないですが、ちょうど目の前に当たっている部屋もあります。
常に電気が付いていて、常に人がいるオフィスが目の前にある・・・
「うちの目の前じゃなくてよかった」と失礼にも思ってしまっています。