新築マンションを購入して驚いたことがいくつかあります。その中で一番驚いたのは、近隣からの生活音が聞こえてくることです。窓からではなく、上階の床からの音です。
だからといって、騒音トラブルに困っているわけではありません。うちは幸運にも悩むほどの生活音は聞こえてはこないのですが、「今時の新築分譲マンションは、上の部屋からの生活音は聞こえないものだ」と勝手に過信していました。現在のテクノロジーをもってすれば、上の階の住人の生活音なんて、ほぼ消せると思っていたのです。
しかし、住んでみると現実は違いました。生活音が聞こえてくる事実に驚きです。そして、この事実にかなりガッカリしています。
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どのくらいの騒音?
我が家は偶然にも、迷惑レベルの騒音トラブルには今のところあっていません。
しかしマンション内には
「子供の走るような音がする」
「集合住宅では配慮し合いましょう」
といった管理会社からの通知が張り出されています。
数週間張り出された後、張り紙は一旦は取り外され、しばらくたってからまた同じような張り紙が出されます。その繰り返しなので、騒音に深刻に悩んでいる人がいるようです。(騒音が問題なのか、気にしすぎる住人がいるだけなのかは分かりませんが)
我が家の場合、上階から「歩いたり走ったりする音」は聞こえてきません。
しかし、「椅子を引くような音」や「何かを少し引きずるような音」が夜中を中心にかすかに聞こえてくる時があります。真上の部屋から音がしていると思っているのですが、もしかしたら斜め上の部屋からなのかもしれません。隣や下からは聞こえてきていないと思います。
上階からの音が聞こえるたびに気になります。正直イヤです。でも、けっして迷惑というほどのレベルではありません。
この音問題は、うちがリフォームで直せるものではなく、結局、上階の人次第なのが辛いところです。
またてっきり「分譲の新築マンション丈夫に作られていて、上階からの音は聞こえないはず」と思いこんでいたので、入居前は音について全く気にしていませんでした。だから余計に、上階からの音が聞こえてきてしまう現実にショックです。
マンションの音環境
うちのマンションは、専用部分の床コンクリート厚は約250㎜(下がりスラブ約200㎜)の二重床・二重天井です。
遮音等級は、重量床衝撃音低減性能⊿LH(Ⅱ)-2等級、軽量床衝撃音低減性能⊿LL(Ⅱ)-3等級です。
スラブとは床を支えるコンクリートのことなのですが、この厚みが遮音性に大きく影響しており、スラブが厚い方が一般的に遮音性は高くなります。ただし、スラブ面積が大きくなると、太鼓現象で音は増大して上下階に伝わるので、同じスラブ厚の部屋であっても、広い部屋の方が遮音性は悪くなります。
我が家のスラブ200㎜というのは一般的な厚みのようで、ひと昔なら150㎜~180㎜くらだったのが、今では200㎜以上というのが標準のようです。マンションによっては、300㎜くらいあるところもあるようです。しかし、300㎜近くあっても、上階の人の生活の仕方次第で、やはり音は多少聞こえてくる場合があるようです。
まとめ
今まで賃貸マンションに住んでいたときから、上階からの音に悩まされたことが幸運にもなかったので、「今時のマンション(特に分譲マンション)は上階の生活音は聞こえないものだ」と思いこんでいました。しかし、新築マンションでも上階からの音は多少なりとも聞こえてきます。
上階からの生活音が気になる人は、購入前に当該マンションの音環境についてよく調べておいたほうがよいと思います。ただし、分厚い床だとしても、上階の人の生活の仕方次第で、やはり多少は聞こえてきてしまうようなので、結局最後はどんな人が近隣に住むか次第のようではあります。