分譲マンションを購入すると、自動的に組合員になってしまう管理組合。その管理組合の運営は理事会が行っていますが、理事会の役員は輪番制や立候補、抽選などの方法で決めていると思います。
理事会役員にはなりたくないと思っている人が大半だと思いますが、小規模マンションではない限り、
「理事会なんてそうそう回ってこないよ」
と高をくくっている人も多いのではないでしょうか?
うちは大規模マンションではありませんが、特に小規模でもないので、理事会のことは全く気にしていませんでした。
「立候補がなければ抽選になります」
の紙がポストに入っていましたが、パッと見て捨てていました。
「抽選だとしてもそこまで運は悪くないだろう」
「当選確率はかなり低いし、10年近くはきっと大丈夫」
ところが、まさかの当選。「まさか!!うちが役員!?」
いつもは抽選に外れるのに、こんな抽選に当たってしまうとは。
しかし、困ったことがあります。区分所有者は私ではありません。そして所有者は多忙のため、理事会どころではないのです。
そもそもマンション理事は断れるの?
理事会の役員は、分譲マンションに住む限り、遅かれ早かれ回ってきます。
- 公平に順番が回ってくる
- 誰だって気が重いけど、誰かは役員にならなくてはならない
- あなたが断ると、他の誰かに押し付けることになる
- 社会生活の一環
などの理由で、「役員を断るのはよくない」と考えている人が大半のようです。
ネットでいろいろ調べてみると「役員を断る」=「悪」くらいの勢いです。赤ちゃんが産まれたばかりだろうが、介護中であろうが「基本誰だって忙しい」のだから、と断るのはよくないという意見が多いようです。
では実際はどうなのか。
あくまで我が家の場合ですが、管理人さんに早めに相談したら、理事会の役員は回避できたと思います。
役員当選の用紙には、下の方に切り取り線があり、「役員になります、理事会に出席します」部分を切り取って名前を書き、管理室に提出します。「理事を断る」欄はありませんでした。むしろ、断ることは出来ない旨が書かれています。
本来ダメなことなのですが、我が家の区分所有者は、その当選用紙を放置しました。断ることも受けることせず、何も返事をしなかったのです。何も連絡せず放置したまま理事会前日を迎えてしまいました。
そこで初めて管理人さんが
「理事会大丈夫なの?」
「ダメなら他をあたらないといけないんだけど、どうなの?」
と連絡をくれました。(ちなみに私は放置されていることを知らなかった)
「え?役員って断ることできたの?断ることは出来ないって書いてあったけど・・・」
輪番制ではないので、確かに理事を断っても管理人さん以外には断った事実はバレません。
「断った人がいたから、あなたに・・・」
と管理人さんは次の人に言うかもしれませんが、やっぱりどの部屋の人が断ったかはバレません。(バレる、バレないで考えてすみません・・・)
「そうか、当選通知が来たら、とにかくすぐに管理人さんに相談すればよかったのか・・・」
役員になれない理由をせつせつと語ったら、すぐに他の部屋を当たってくれたと思われます。理事会役員を断ることは良くないことは重々分かっていますが、
- 理事は所有者しかなれない
- うちの区分所有者は土日も含めてほぼ自宅にいない
のです。
「役員を断れたかもしれない」ことが分かったのは、新役員が集まる理事会の前日です。
さすがに断るのはもう手遅れだと思いつつ、我が家が役員になるのは気が引けます。(かえって迷惑をかけそうです)
とりあえず、管理人さんに状況を説明。
「理事会に毎回は出席できないかも」
「区分所有者は出席できないかも」
と伝えても、「それでも大丈夫!」とのことなので、理事を受けることになりました。
結論
たいていのマンションでは、代理の人が理事会に出席することが出来ます。出席できない時は、欠席することも出来ます。なんとかなるようです。
しかし、それでも何らかの理由で理事会役員になれない場合は、早めに管理人さんに相談することをお勧めします。うちのマンションの管理人さんは、「断わる人がいる」ことも想定していたようなので、相談次第では理事会を回避できそうです。(断ることを勧めているわけではありません)