定期点検(アフターサービス)でチェックすべきこと

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新築マンションの引き渡し後、定期点検(アフターサービス)というものがあります。

定期点検は、所有者自身が不具合を指摘し、住宅メーカーがその不具合を無償で補修してくれるサービスです。無償なので、不備箇所を申告しないなんてもったいない。気になる点はとにかく指摘してみたほうがよいです。素人では不具合かどうか分からなくても、定期点検でとりあえず指摘してみたら「実は不具合だった」ということもあるんです。

マンション引き渡し後、引越しや荷物の整理などで毎日は慌ただしく過ぎていき、特に3カ月点検はあっという間にやってきます。荷物を置いてしまうと傷などが隠れてしまい、あとあと気が付きにくくなってしまうので、定期点検前に急いで不具合箇所を見つけ出すよりも、荷物を置く前に一度問題がないか確認するのがお勧めです。

定期アフターサービス(定期点検)の実施時期

住宅メーカーにより、実施時期は異なりますが、引き渡し後、3カ月、1年、2年の計3回定期点検を実施するところが多いようです。

定期点検では何するの?

定期アフターサービスでは、所有者が住宅の不具合を申告することで、無償で補修してくれます。

事前に定期点検の案内が届き、依頼書(アンケート)に不具合内容を記載して提出します。

傷や汚れ、経年劣化によるもの、リフォーム等に起因するものは補修の対象外になると書いてあるので、何でも依頼すれば補修してくれるわけではないようです。ただし、私は「自分たちで付けてしまったどうか分からない傷」についても3カ月点検で依頼し、何事もなかったかのように補修対応してもらえました。

定期点検を依頼するときにチェックするところは?

内覧会では気が付かなったキズや実際に住んでみないと気が付かない不具合など、意外と気になる点はあるものです。

「たぶん不具合はないだろう」ではなく、「どこかに不具合がある」くらいの気持ちでじっくり部屋を観察してみてください。

チェックするところは、専用部分やベランダなど、所有者が使用しているところは全て問題がないか確認すべきですが、以下の点にも注意が必要です。

床や壁、収納棚、棚の天板などにキズ等がないかチェック

とにかく隅々まで見ていきましょう。

床の傷は這って見ないと分からない場合もあるので、じっくり観察しましょう。

目線と同じ高さ、または目線より上のキズには比較的気が付きやすいものですが、床に近いところにある扉など、目線より随分低い位置にある扉のキズには気が付きにくいものです。目線を下げてチェックしてみてください。

私は、物を落としてしまっためにキッチンの床にしゃがんだ際に偶然、扉についたキズを見つけました。床を拭く時など、しゃがむ機会はそこそこあるのですが、そういう時はたいてい床に視線はいっています。キズに気が付いた時は偶然、しゃがんだまま何気なく少し目線をあげたので、キズに気が付けました。

しゃがんでしっかり見てみることは大切です。

また、食器棚の天板(食器棚の中の板)などは普段目につかないところにあるので盲点になりがちです。念のため問題ないか確認してみてください。脚立に乗らないと見えない箇所は、椅子に乗ってでも確認したほうがよいです。

使用していない器具、開けていない窓

普段使用していない器具の不具合は気が付きにくいものです。定期点検前に一度使用してみましょう。(定期点検は何度かあるので、夏に無理して床暖房を使用してみる、等はしなくてよいと思います)

開けていない窓や扉も開閉してみることを忘れずに。

壁紙もチェック

めくれがないか、浮いていないか、雑に貼られていないか、隙間があいていないか等、くまなくチェックしましょう。リビングにある壁紙は比較的目が届きやすいですが、寝室や廊下の壁も、特に上のほうと下のほう、目線を上げたり下げたりしながらチェックします。

あまり入らない部屋もチェック

大人が入らない子供部屋、寝るだけの寝室、あまり使用していない部屋など、普段じっくり見ていない部屋の中も確認しましょう。

最後に

入居して間もないころに発見する不具合箇所は、定期点検まで待たなくても電話すれば住宅メーカーが補修してくれることが多いかと思います。

しかし、「不具合かどうか少し自信がない」と迷って連絡できないでいる場合や、忙しくて自分が購入したマンションをじっくり見ていない時などは、マンションの定期点検(アフターサービス)は絶好のチャンスです。この機会に問題点を洗い出しましょう。


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